看護師人口に関する数値目標

政府は、看護師の人口に関して具体的な数値目標を設定しています。
有名なものは、近い将来までに看護業界で働く人数を200万人以上にするというものです。これは非常に分かりやすい目標でありニュース等でもよく目にするものになりますので、知っているという人も多いのではないでしょうか。

右肩上がりで人口が伸びているといっても、現在はまだ100万人ほどしかいません。そのため、この目標は現状からおよそ人員を倍にするという壮大な目標になります。
日本の人口を簡単に一億人と見積もっても、およそ50人に1人は看護の仕事をすることになるわけです。相当高い目標には違いありません。
しかも、四人に1人が高齢者であるという現在において、現役で働ける人の数は1億人もいるわけがないのです。半分の5000万人に設定したとしても、その中で200万人が看護の仕事に就くということは日本人の大半が看護師になるということになり、あまり現実的ではありません。
したがって、この数値目標は達成するのが難しいのではないかと考えられています。
しかし、もしも達成できたのなら、医療の現場でトラブルが起こる確率は大幅に減らせるでしょう。

また、他にも特定分野に強みを持つ専門の看護師を10万人育成するという目標も政府は立てています。
こちらは、割と簡単に達成することができると言われています。
多くの人がキャリアアップに興味を持っており、厳しい研修もそれほど高いハードルにはならないためです。